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Mother Paean

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Vocal by NAKUMO (NEUTRINO)

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「Mother Paean」

声が聞こえる
それを煙たがって耳を塞ぐ
手を出されても 痛みと怒り
この二つだけしか 出てこない

財布の中身 二人で
出しあっても足りなくて
手放せる物もなく
つまらない争いと苦しみ繰り返す

それでも届く 赤色の紙
あのころ 僕は 何も知らない

愛する人の夢を 何も感じず生きていた
愛する人の涙 何も感じず生きていた

あかぎれの手でいつも
同じ方向を指さした
願っていたのは 普通の幸せ
求められた ただの幸せ

箪笥の中の 緑色の紙
片方にだけ 名前があった

愛する人の夢を 何も感じず生きていた
愛する人の涙 何も感じず生きていた

川の字になって眠る 窮屈な部屋の中
気まずい空気の中 破けた襖見つめる
きっと憧れていたものは シンデレラの様なストーリー
叶わなかった夢 でも僕は愛されてた

何年も前から 長いかくれんぼ
居場所知っても 鬼でいてくれた

愛する人の夢を 何も感じず生きていた
愛する人の涙 何も感じず生きていた
今ならばわかる言葉 空に束ねて放つだろう
今だからわかる言葉 胸に刻んで忘れない

愛する人へ歌う

 

今回の歌の半分くらいは、昔から知っているミュージシャンをモデルにさせてもらいました。残りは自分の創作です。
現代のミュージシャン活動の告知や私生活を発信をする場は主にインスタやXですが、20年くらい前はmixiなどのSNSやホームページでした。
自分でサイトが作れる人はドメインを取得してレンタルサーバ借りて運営してましたが、当時10代・20代の自分では作成できない子の多くは「魔法のiランド」などのケータイ向けのホームページ作成サービスを使ってた印象があります。
だいたいの人がそこに日記を載せてて彼もそこに日記を書いていたんですけど、
曲の作風やライブのパフォーマンスとは裏腹に私生活は結構苦労してる子なんだなというのがずっと印象にあって、それを歌にしようって思いこの形になりました。
歌のメロディーや歌詞は前から自分の中でイメージがあったんですけど、
昔の自分はコードもつけられなかったし、DTMもよくわからず形にできなかったので、約20年越しに形にできたことに満足してます。
残りの半分である自分の創作部分は、シンプルに自分の思いみたいなのを入れました。
社会人になって一人暮らしをして常々、光熱費高いなとか、税金高いなとかひぃひぃ言ってるけど、自分が子どもの頃そんなの親から全く感じなかった。今の自分の年齢ですでに親には21歳の子供(自分)がいたわけなんですけど、無理だもん。
子供はおろか、結婚すら危うい。ちゃんと養える自信がない。
自分は何も育てられてきたんだなと、親ってやっぱりすごいなと思いました。

ちなみに歌は気にいってるんですけど、動画は正直心残りです。
今までずっと外国人が出ている動画素材を使わせてもらってたんですけど、
今作に関しては作風的に日本人で統一をしたかったんですよね。
でも日本人モデルの動画素材があまりにも無さすぎて消化不良です。
ただ雰囲気は好きです。
子供時代の尺が長くて、中学生以降の描写が駆け足なのも、
大人になるに連れて時の流れが早くなることを表現できてるかなーなんて思ってます。

 

[NEUTRINO(歌声シンセサイザー)]
https://studio-neutrino.com/

[使用動画素材]
Getty Images:https://www.gettyimages.co.jp/